About

ようこそ、イングランド啓蒙研究会のウェブサイトへ

ようこそ、イングランド啓蒙研究会のウェブサイトへ。 このウェブサイトは、17世紀イングランド発祥の啓蒙思想の研究および、この啓蒙運動のヨーロッパ/北米/日本への伝播・発展についての研究を促進し、広く発信することを目的としています。 従来の哲学/政治学/経済学/宗教思想とい...

2021年1月25日

第18回研究会の報告

 

第18回イングランド啓蒙研究会

2021/1/24 オンライン

 第18回研究会では、前回に引き続き、科研費基盤B「イングランド啓蒙への学際的アプローチ―「開かれた理性」の復権を目指して―」の成果発表論文集について、前回発表を行えなかったメンバーが、担当章の構想発表を行った。各メンバーの発表内容及び啓蒙思想との関係を中心に、主意主義と主知主義、自然神学と理神論、刑罰の効果と功利主義等について、活発な議論が行われた。

  • 啓蒙時代以前の光 ― リチャード・フッカー『教会政治法論』の構造
  • イングランド自然神学の形成 ― 17世紀から18世紀初期までの発展史
  • ロックの刑罰論


 また、イングランド啓蒙を理解する上でも重要なフランシス・ハチスンの『美と徳の観念の起源』について、報告者から、ハチスンの生涯、影響関係、人物像、関連文献等について紹介がなされた後、同著作の序文(特にハチスンの基本的な構想や道具立て)の検討が行われた(「第一論文」の検討は次回)。その中で、ハチスンの美の感覚とロックの生得観念説批判について議論が行われた。