柏崎 正憲(かしわざき まさのり)
政治思想史、経済学史。博士論文の研究テーマは、1960・70年代の西欧マルクス主義の国家理論でした。 現在は、シティズンシップ、つまり、市民権、市民像、あるいは政治的メンバーシップといった観念の歴史を究明するために、ジョン・ロックの思想に取り組んでいます。近代政治思想の先駆者と見なされているロックが、実際には政治的メンバーシップをどのように理解していたのかを知ることが必須と思われるためです。
政治的メンバーシップにかんする思考様式の転換は、いわゆる近代への移行をなす重要な一過程といえますが、まだ分かっていないことがありそうです。この転換を多角的に解明するために、この共同研究に集った仲間から多くのことを教えていただけると期待しています。